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マヤカシ

この作品では CG を用いてモデリングした 3D オブジェクトの頂点 座標データを全て書きだした。そしてその 3D オブジェクトと頂点 座標データの2枚のグラフィックを対比させることによって、見え なかった世界や感覚を実験的に表現したものである。
画家が筆と絵の具で絵を書くように、私は CG を使って作品を作っ てきた。そのためよく扱い、私との距離が近いデジタルを一度、 俯瞰視する必要があると感じたのだ。今回この作品では「Aim for Elysium」で登場するキャラクターを「まやかし」つまりデジタル の中でだけの存在としてこの作品のモチーフとした。
デジタルの世界は「0」と「1」でできている(2進数)。そして またそれらの数字が別の数字を表し(16進数)、その数字はまた 別の意味を表す(文字などの情報)。この二枚のグラフィックは対 になっており、先述のとおりひとつは「3D オブジェクトデータ」も うひとつは 3D データの頂点座標を数値として変換させた「3D 数 列データ」である。よってこのふたつのグラフィックはデジタルの 中においてはイコールで結ばれる。しかしこの2つの見た目は大 きくかけ離れているのだ。そんな二者の存在を並べることにより、 デジタルとは何かを探求し、同時に第三者へ問いかけるかたちと なっている。



CG 平面作品 2枚 (2015)

1030mm×728mm
インクジェットプリント マット紙 パネル張り